このブログで先月グロース→バリューへの動きに注目してきましたが…(以下、ご参照)
少しずつ潮目が変わった感がありましたが、いまのところバリュー株がグロース株をアウトパフォームして強い相場展開が続いています。
そのバリュー株の持続性に関して野村証券が2月9日付のリポートでこの動きは「季節性、コロナ感染、米長期金利の3要因が絡む」と指摘していた。
●例年2月に『今期業績の悪い』銘柄が回復する傾向にあること)。今期増収率に着目した『逆張り戦略』のパフォーマンスは決算シーズンのこの時期に上昇しやすい(この時期のバリュー株あげはアノマリー?!ってことなんですかね。)「20年度は業績の悪い銘柄を多く含むバリュー株のパフォーマンスにもこの季節性が影響している。この点からは、決算シーズンが一巡するとバリュー株への追い風は弱まる可能性がある」ととのこと。(つまりは今後は鈍化リスクを警戒したほうがよいでしょうってことですね。)
●第2にコロナ感染の状況については、国内における新規感染者数の減少傾向が、コロナ禍に打撃を受けた業種の株価回復につながっている面がある」と指摘。(まあそうだと思います。)コロナ事由で下落している長期保有したい会社の株は買いのチャンス、決算発表で売られたところ拾いたいと思って注視しています。
●第3に「米長期金利の持ち直しが銀行株の回復をもたらしていて、日本のデフレ体質に起因する構造的な下押し圧力が変わらない限り、対TOPIXで銀行株が持続的にアウトパフォームするのは難しいだろう。日本株のバリューファクターが、銀行株にけん引される局面に移行するとは考えていない」とのこと。(つまり銀行株の上昇は続かないってことですね。)
で、結論としては、バリュー株上昇が今後も続くか?については「3月16~17日のFOMC以降、世界的なワクチンの普及状況なども踏まえ再度検証する必要がある」とし、決算シーズンも一巡した3月中旬に米長期金利の動向も踏まえて見直す必要があるとのこと。
かなり懐疑的にみているようでした。引き続きバリュー株の動きは注目していこうと思います。