前回のブログ「流れはすでにグロースからバリュー株なのかもしれない」でバリューETFへの資金流入を取り上げましたが、以下、昨日の米系証券のリポートが出ていたのでポイントだけまとめてみました。
(以下一部抜粋、ポイント要約)
-マクロ経済環境や企業業績の観点から日本株の先高感が強い。
-強気相場は継続し、海外投資家の買い越し基調が続く環境は大型株に資金が流入しやすいと考えられる。
しかしその一方で、TOPIX Mid 400、TOPIX SmallはTOPIX対比では過去3カ月のアンダーパフォームによって割高感は薄れてきている。EPS予想と照らして考えると、上昇余地が依然として残されている。
中小型株が大幅にアウトパフォームする展開は想定しにくいものの、過去3カ月のようなアンダーパフォームは、一巡する可能性が高いと考えられる。
昨年11月以降、日本の中小型株でもベータやバリューファクター効く形となっており、欧米と比べてバリューやシクリカルは出遅れている。
今後は
(1)日本と欧米のバリュー株のバリュエーション格差は拡大しており、株式市場の上昇基調が続くのであれば、ローテーションの順番が回ってくる公算が大きい
(2)業績予想リビジョンは当面プラス圏で推移する可能性が高く、業績・ROE(自己資本利益率)の改善期待はより強まる可能性が高い
(3)世界的に長期金利は上昇基調を辿ると(同証券では)予想しており、その場合金融を中心としたバリュー業種・銘柄のバリュエーション拡大が展望される
上記の点から、今後は出遅れている日本のバリュー銘柄がキャッチアップの動きを強める可能性が高い。
当面の中小型株投資戦略としては、バリュー、高ベータの銘柄を軸に据えるのが妥当と考えられると指摘。